ハンター沖縄在住録

もう15年ほど前ですね～。
昔、バイクレースに夢中になっていた時期があり、
夢は国際Ａ級とほざいていた時期がありました。
6年ほど続けたのですが、家庭の事情で（親父が他界）やむなく引退したのですが、
やっとこせ技術があがって、ポイントも取れ始めこれからって時だったので、
今でも未練たらたらですが　＾＾；


メインに鈴鹿サーキットを中心にレースに参加しており、
レースのためだけに作られた、250ccのバイクでレースしておりました。
マシンは、ヤマハのTZ。

レースを始めたばかりの頃は、88年式の後方排気のTZ。
練習を中心に行っていたマシンです。1度だけレースに参加しましたが、
見事に予選落ち。

その後91年式のTZを新車で買い、200万近くするものなので、
死に物狂いで練習するだろうと自分にプレッシャーを掛けるために
購入を決意しました。

その甲斐あって、練習でそこそこのタイムが出るようになり、
予選通過どころか、中盤ぐらいまで食い込めるんじゃないかと。

そして待ちに待ったレース当日。
その日のレースは、確か2月に第1戦だったと覚えています。
まだまだ非常に寒い時期。路面の温度もさほど上がりません。

当然タイヤは新品のスリックタイヤ。
タイヤウォーマーなんぞ持っていませんので、
１周目は落ち着いていこうと。

コースは鈴鹿のフルコースではなく、西コースのみのレース。

２台ずつオフィシャルの合図で、ピットから飛び出していきます。
自分の番。

出てすぐに全開で走る馬鹿はいません。
タイヤをあっためながら、グリップを確かめてペースをあげます。

ピットから出て、西コースの場合の第一コーナーにあたる、
130R（コーナーの名前）を抜けていきます。
そして、次はショートカット。ここで、西コースはＵターンするように右へ曲がり、
抜けるとデグナーカーブになります。

が、このショートカットで、ゆっくりマシンを寝かせていきながら、
このぐらいなら、まだグリップするだろうと思った瞬間、ステン。。。。

スタートして初めての右コーナーで転倒。

スピードはかなり落ちているので、マシンのダメージもなく、
すぐに再スタート。

緊張感は抜け、あせりに変わったんでしょうね。
もう転んだからいい、いけ！と頭の中でぶちぎれてしまいました。

やはり冷静さをなくすと何事も良くありません。
その頃の俺様は、1度転ぶと2度は転ばないという変な考えを持っていたため、
再スタートと同時にぐっとペースアップ。

デグナーカーブを抜け、立体交差下をくぐり、ヘアピンカーブへ向かう。

その後ヘアピンカーブを抜け、まっちゃんコーナーを全開で加速していく。
この後スプーンカーブを抜けるとスタートラインを通過し、タイムアタック開始になる。

まっちゃんを4速5速6速と速度が上がるにつれて、
気分も高揚！

最終コーナーになるスプーンカーブをベストスピードで立ち上がりたいがために、
スプーンカーブの一つ目を、全力走行と同じペースで進入。

ぶっ飛びました。。。。。　orz

マシンは大破。ぼろぼろの状態ながらも、なんとか再スタートは切りましたが、
砂をすってしまったのか、エンジンも吹けあがりません。

自己ベストにも遠く及ばず、自己ベストよりも7秒落ちのタイムしか出ず、
見事予選落ち。

自己ベストが出てれば、余裕で予選通過のタイムだったので非常に悔しい思いを。。。

終わってから冷静に考えると、実は左コーナーは、2回目転倒したスプーンカーブが
2つめなんですね。
最初の130Rも左ですが、直立に近い状態で抜けているので、
ヘアピンが一つ目。

そしてスプーンカーブが２つめ。

タイヤが新品で温まっていない上に、皮むきもできていない状態で、
全開で突っ込んだので、グリップなんかこれっぽっちもしません。

最初に転んでから慎重さを欠いたのが原因でしょうね。

おかげさまで、新車だったTZはたった１戦でボロボロ。
チームのみんなにも終わってからは笑われました。。

今となってはいい思い出です。

その時クラッシュした後の写真もあるのですが、
いかんせんデジカメなんて無い時代。
スキャニングするのもめんどくさいのと、レースの写真も枚数が多すぎて
探すのも大変なので、気が向いたらUPします。

今回は、もっと後の違うコースの写真を。。。


91年式TZ250　鈴鹿サーキット南コース練習走行にて


ちなみに時代が古くて白黒というわけではありません。
友達のカメラマンがわざと白黒用のフィルムを手に入れてくれて、
雰囲気の出た写真をとのことで撮ってくれた写真です。。。。

あしからず。。。